2007年08月07日

予想外の反応が告知効果?山上兄弟新曲CD発表イベントでの暁之進「ドンマイ発言」をめぐる愉快なテンマツ

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あしたのきのう [Maxi]
山上兄弟
AVEX GROUP HOLDINGS AVCA-26479
ASIN: B000RY40FA ¥ 1,050 (税込)
発売日:2007年8月22日(予定です)

 2007年8月1日、山上兄弟は2枚目のニューシングル(ミュージックDVDを含めると3枚目)「あしたのきのう」(エイベックス:AVCA-26479 ¥ 1,050 税込)の新曲発売記念イベントを行った。前作「まじかるまじかるてじなーにゃ」(R and C)以来2年ぶりの新曲発表。

 前作リリースのときは夏休み前の7月の2日にイベントを組んでいる。横浜の有名なレコード店と池袋のサンシャイン噴水広場でのオープンなショー。CDを買うと小さなかわいらしい手をした2人と握手できるという特典や、ステージのかぶりつきでイリュージョンマジックを見ることができるという整理券の配布も行われ、その場に偶然居合わせたというラッキーな人びとまでを巻き込んでかなり大掛かりな催しへと発展した。

 今回、会場として押さえられたのは渋谷ファイアー通りから外れた立地のSHIBUYA-AX(日テレ系・着席収容人員700名)。アックス側のたとえばサイト上のスケジュール情報などにはインフォメーションが明記されていないった。名目は「発売記念イベント」。たが、実際のディスクリリースは半月も後の8月22日になる予定。実質的には「予告」イベントだったのだ。CD発売の延期が決まったのは7月17日。翌日納品予定だった店頭売りのディスクを全て差し止めた。「のま猫騒動」の辛酸を嘗めたエイベックスだけに(実は、『恋のマイアヒ』のブエナビスタバージョンのダンスを日本で最初にディスクリリースしたのは山上兄弟だった)、権利問題などは全てクリアしていたはずだ。法に訴え自らの正当性をふりかざしリリースを強行すれば、おそらく新しいCDはマスコミを通じて話題になり、収益を見込むこともできただろう。だが、「子どものやることですから!」とステージショーでおどけてみせる山上兄弟は、今回、非常に大人びた判断であっさりとそれを取り下げてしまう。スケジュールの変更は、だから山上サイドにとってはあくまでも「ドンマイ」な出来事だったのだ。

 ディスク現物の無い新曲発表だったものの、その簡単な内容が翌日の朝8時にエンタテイメント・ニュースとしてネット配信されると、あっという間に話題になった。当ブログのカウンターでも接続数が驚異的に跳ね上がり、今年度最高の数字をマークしている。原因は、「山上兄弟がプリンセス天功に『ドンマイ』…新曲発表」という記事のタイトルだった。記事中にも「弟の暁之進(11)は先月22日にイリュージョンの失敗で全治1カ月の重傷を負ったプリンセス天功に「どんまい」とエール。」という文面があり、「11歳のガキがセレブリッチな超プロフェッショナルのマジシャンに対してかけるコトバに『ドンマイ』は無いだろう?」というのがおおかたの反応だったようだ。

 曲の内容を知っている人ならば、小学生の暁之進が自分の両親ほども歳の離れたベテランのマジシャンになぜ「ドンマイ」と言ったのか、すぐにわかるだろう。新曲「あしたのきのう」でリフレインされる「てじなぁーにゃ!」に代わるサビのキーワード…それが「ドンマイ」だ。営業上このワードをインタビューの答えに含ませるのは至上命題。だが、明日の自分が後悔しないように失敗覚悟で全力投球するのだというその歌を、全力投球していてケガを負ってしまった同業の大先輩に歌って少しでも元気にしてあげたいというのが暁之進の本心だったはずだ。いかにもアッキーらしい少年らしい優しさに溢れた心根がそこには感じられるではないか。けれども、ニュースの文句はイキナリ「暁之進11歳、テンコーにドンマイ」だ。小さい頃からチヤホヤされ増長しきったナマイキなジャリタレが邪悪な目つきで、ドジを踏んだ40オンナに「せいぜい、がんばれよな」と上からモノを言うイメージが完全にヒトリアルキしてしまったのだ。好意的な意見でも「子どもの言うことって、こんなカンジだよなぁ。」というものだったに違いない。

 かねてから、「失敗が何故だか幸運を呼んでくる」という逆転を積み重ねてここまできている山上兄弟。今回も(前作「まじかるまじかるてじなーにゃ!」に比べて格段に)大人しく地味な印象を受ける曲で、さらに盤の回収騒ぎがあってリリースが延期になるという憂き目にあっている。発表イベントは不発に終わる危険すらあったのに、全くの誤解から生じた暁之進君の「ドンマイ発言」問題が、「山上兄弟は、どうやらCDを出すらしい」という予想外の告知効果を生んだのは間違いない。「ドンマイ」というのは、マジックをするどこにでもいそうな小学生に過ぎなかった2人が、どうやってここまでになれたのかを教えてくれる秘密のコトバなのだ。

山上兄弟はその後、8月3日の番組『ラジかるッ!』(日テレ系)で、明らかにCDプロモーションにマトを絞ったと思われる出演をした。彼らがそこで歌った曲は実は「あしたのきのう」では無かったのだが、山上兄弟は「てじな~にゃ!てじな~にゃ!って、いつまで(何歳まで)言ってるんだよ?!」「山下兄弟?上山兄弟?」と言ったようなくだんの自虐ネタのVをここでもオンエアさせている。(あとは「てじニャーニャ」「てじニャーな」「てじなーニャン」なんてのもアリ!我々ファンからすると「バッカじゃないの?!」ってなぐらいワカッテないヤツが世間には多いのだが、それもぜーんぶ2人は豪快に自分たちのネタにしてしまったりする。)このVの中で、数限りなくある山上兄弟グッズがほんのワンショットだけ紹介されているのだが、その画面の左上にサリゲナく『地方限定発売のハズなのに山上兄弟グッズの中で一番売れた』とウワサされるロート製薬の『セノビック』(ちなみにこの白い粉、末端価格で140g=578円です)が写っていたのには超・大爆笑だった。なんかちゃっかりしている。まさに山上兄弟の「ドンマイぶり」を象徴するかのようなケッサクVTRだった。

at 22:03│この記事をクリップ!ヨッチとアッキのCD&DVD